前日の円急騰に続き、
昨夜も円が上昇し、157円台まで円高が進みました。
1ドル=158円80銭近辺から、157円台中盤へ。
150円台でも十分円安ではありますが、
今年は円安が加速してきたこともあり、
これでもすこし落ち着いた感がありますね。
このタイミングでの米国の動きは2つありました。
(1)米国の6月の米生産者物価指数(PPI)が発表され、
予想を上回る伸びとなり、これはドル買いへの材料。
(2)一方、7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値では、
インフレ率が予想を下回りました。
これにより、9月のFOMCでFRBが0.5%利下げに踏み切る可能性が高まったとの見方が優勢になり、
これは、ドル売りの材料。
この(2)のタイミングに合わせて、
政府・日銀が為替介入をしたのではないでしょうか?
財務省の神田眞人財務官は「申し上げることはない」と、いつものコメントをしていますが、
介入は濃厚ではないか、と。
神田財務官と言えば、
今月7月末で退任することが決定しています。
2021年7月に財務官に就任し、
2022年9月には24年ぶりに実施した円買い介入を指揮、
さらには、今年4月から5月にかけて9兆7885億円の円買い介入を実施してきた神田財務官。
財務官交代の直前というこの時期、
”為替介入はないだろう”と思っていた方が多いかもですが、
意表をつかれたカタチですね。
昨夜の為替介入が最後のものとなる可能性も高く、
感慨深いものを感じます。
さて、
9月に米国で利下げが実施されることが濃厚だと見られる中、
注目すべきは、日本の利上げです。
今月末の日銀金融政策決定会合で利上げがあるのか、
あるいは、秋にあるのか。
いずれにしても、
年内には、日本の利上げ & 米国の利下げで、
日米金利差が埋まってくることが予想されます。
そのタイミングでは、
為替介入しなくても、自ずと円高へとシフトすることになるでしょう。
その時、株価は…
下げの局面へと移りそうです。
私の周りでも利確をする人も見受けられますが、
それが吉とでるかどうか。
見極めていきたいところです。
[…] 今月、11日、12日の円高への動きは、 政府 日銀の為替介入が影響していたことが明白ですが、 本日の円急騰は、介入ではなさそうです。 […]