昨夜の円急騰の要因は、日銀の3兆円超の為替介入 !?

円急騰. 為替(ドル円)20240711

昨夜、7月11日の夜、
何気なくスマホで為替チャートを見て、
二度見てしまいました。

円が急速に高騰しており、
約4円も円高へと進んでいたのです。

米国の消費者物価指数(CPI)の発表直後ということもあり、
私は「上昇率が市場予想を下回ったことで、ドル売り円買いが進んだのかな」と思いましたが、
どうやら、このタイミングを狙って、政府・日銀が為替介入していたようなのです。

その要因が濃厚になったのは、
本日12日に、日銀が公表した16日の当座預金予想。
これが、民間予測から大幅に乖離しており、
その差額から3兆円以上が為替介入に使われたと見られます。

この為替介入は、すこし意外でした。
というのも、私は、「為替介入は当面しないのでは?」と思っていたのです。
今後、米国の利下げが迫っていると思いますし、
一方、日本では利上げが近いと思われます。
早ければ、7月30日・31日に開催される、日銀金融政策決定会合で利上げが決定するのではないか、と。
日米の金利差が埋まれば、今ほどの極端な円安は解消されることが予想されます。
また、米国財務省が日本を為替操作の「監視リスト」の対象にして睨みをきかせていることも、
為替介入も実施しにくい状況なのではないか、と。
そこで、日本が利上げするまでは、政府・日銀は静観するのではないだろうか、と思っていたのです。

にもかかわらず、
このタイミングで大規模な為替介入を行った、ということは、
逆に言えば、日本の利上げは、まだ先なのかも、、
と思えてきます。

今月末の会合では追加利上げせず、
秋まで待つのかもしれませんね。

注目していきたいと思います。

P.S.

なお、
為替介入が行われたと思われる昨夜が開け、
本日の日経株価は大幅に下落しました。

やはり、
最近の株高は円安の影響が大きかったのだと思われます。
株価が上がっているというよりも、円の価値が下がっていたという意味かと。

ということは、
今後、円高が進んだ際に、
多くの日本企業の株価は下がる可能性が高そうです。

私は、そこを”買い場”と見て狙ってみようかと思っています。

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