トヨタ自動車 豊田会長「このペースでいくと来年は取締役としてはいられなくなる」

トヨタ自動車

トヨタ自動車豊田章男会長が本日7月29日、YouTubeチャンネル「トヨタイムズ」に出演。、「このペースでいくと来年は取締役としてはいられなくなる」との衝撃発言をしました。

トヨタは認証試験を巡る不正問題が発覚し、世間からの不信感が増しています。6月18日の株主総会では、豊田会長の取締役選任が焦点として注目されましたが、一部機関投資家が「豊田章男会長選任案」に反対票を入れたという報道も。結果的に議案通り選任されましたが、豊田会長選任の賛成率が71.93%まで低下してしまいました。前年の84.57%から大幅ダウンです。機関投資家からの評価が厳しくなっているのは明白で、本日の豊田会長の発言は、この動きを受けてのもの。

豊田会長は「かつてトヨタ自動車で、ここまで低い賛成比率になった取締役はいません。このペースでいくと来年は取締役としてはいられないな、ということなんですよ、これは。中身を見てみますとね、機関投資家と個人株主というのがあって、機関投資家 からの応援が少ないです。これを解説しますとね、海外からは私が 取締役でいるっていうことはノーと言われている、という総会だったということなんです。国内の機関投資家が去年は7割以上賛成いただいていたのが、今年は55.3%に減ってます。この1年の私の振る舞いで、半分の方が”もう辞めてくださいよ”って言ってることなんですよ。一方で、個人は98.7%が賛成ですが、機関投資家 からは相当厳しい評価を受けたということですし、本当にこのペースでいくと来年は取締役としてはいられなくなる、ということなんです。」と語りました。

米国ではトランプ大統領就任の可能性が高まってきましたが、これもトヨタにとって懸念材料でもある。アメリカ・ファーストを掲げるトランプ氏。海外からの輸入品に対して、高い関税措置の方針も予想されます。これも受けてか、最近では、豊田会長は「私が日本脱出を考えているのは、本当に危ない」という趣旨の発言をしたとの噂も広まり、世間を驚かせました。本意ではないことを願うばかりですが、ここのところの逆風の中で、海外移転も視野に入れたいくらいの心境だということでしょう。

トヨタは日本を代表する企業。昭和時代には「いつかはクラウン」という言葉もあり、私が最初に買ったクルマもトヨタ車のクラウンです。最近ではトヨタへの風当たりも強い印象を受けますが、このピンチに耐えて頑張ってほしいものです。

▼本日公開のトヨタイムズ

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