先週、宮崎県でのマグニチュード7.1の大地震をきっかけとして急遽話題となっている「南海トラフ大地震」。発生可能性については今までも言われてきたことではありますが、ここへ来て現実味を帯びてきました。
投資家としては、この地震が発生することも視野に入れた動きをしてきたいものです。
前回の記事で様々な考察を書きましたが、今回は、NTT株にフォーカスして考えてみたいと思います。
NTT株といえば人気銘柄で、今年1月の新NISA開始と同時に買った方も多かったと思います。しかし、その後、4月にNTT法改正が報じられ、国が持っているNTT株を大量に売却する見込みとなると、株価が暴落を開始。決算発表の内容も懸念され、今年の5月・6月はNTT株暴落が日本の投資家界隈をざわつかせました。その後、株主総会あたりを境に株価は回復し始めましたが、最近の令和版ブラックマンデーで再び下落。多くの日本株が回復している中、NTT株の回復は遅れており、140円台中盤で推移。結局、今年6月につけた”底値”に逆戻りしてしまっております。
私自身、5月のNTT株暴落時に「チャンス到来!」と見て、買い進め始めていたのですが、これはフライングだったようです(汗。現在の平均取得株価は150円程。結果的には今買ったほうがお得だったのです。
では、今から全力買いしていくべきでしょうか?
私は、それも「まだ早い」と読んでおります。
南海トラフ地が発生した場合、通信回線のインフラへの大きなダメージも想定されます。電信柱、電話線など通信インフラを保持しているNTTのような企業にとって、復旧に莫大な労力とコストがかかることが想定されます。利益を圧縮するでしょうし、業績低迷の要因になってしまいます。そうなれば、今よりもさらに株価は下落する可能性が高まります。大地震が発生した際、ゼネコンのような復旧銘柄の株価は高騰要因となりますが、復旧を依頼する側は、コストを支払う側ですから、逆に株価下落の要因に。政府の保有株売却に加えて、莫大な復旧コスト、、NTTにとってはダブルパンチです。
NTT株の買い場は、その復旧途上ではないでしょうか?
ということで、今回は、最近急遽話題になっている南海トラフ地震が直近で起きた場合を想定しての話をさせていただきました。
まあ、とは言っても、日本は地震大国。南海トラフ地震がいつ起きるかはわかりませんし、他にも首都直下型地震など、多くの地震が起きる可能性はあり続けます。買い場を待っていたら、いつまで経っても買えない、ということにもなってしまいます。
さてさて、2024円も下半期。NTT株価の行方はどうなるでしょうか?
株主の皆様のご意見 コメントもお待ちしております。
投資は、あくまで各投資家のご判断でお願いいたします。
コメントを残す