昨夜(日本時間 午前3時)、米国 FRBがFOMC(連邦公開市場委員会)を開き、利下げを決定しました。実に4年半ぶり。しかも、0.5%の大幅利下げとなりました。米国は、5.25〜5.5%という高金利を維持してきただけに、ここへきて思い切った方針転換ですよね。
先月、パウエル議長が「主要政策金利を引き下げる」と述べた時から、株主界隈では、その利下げ幅が「0.025%」か「0.5%」かと騒がれており、「0.025%」が有力視されていたこともありましたが、結果的に「0.5%」という思い切った大幅利下げで着地しました。しかも、年内にあと2回 会合があり、おそらく、0.025%ずつ合計0.5%の追加利下げもある可能性が濃厚となってまいりました。
最近では、「米国の金利が下がり、日本の金利が上がる」というトレンドが出来上がりつつあり、これは「日米金利差の縮小」を意味します。これにより、為替は 今までの円安基調から円高基調へと向かうことが想定されます。
私は昨夜午前3時に目覚め、世界の株価を見た際に、為替が円高へと進んでいたので、「やはり!」と思って、また眠りについたのですが。今朝起きて再び見てみると、為替チャートが円安へと進み始めていて、「おや?」と疑問に思いました。連動して、日本企業の株価も急上昇。
想定と異なった動き、、不思議なものですよね。まあ、今回の利下げが短期的な動きであり、長期的な視点でみると、「急速な利下げはインフレを招きかねないので、まだまだ高金利を維持すべき(利下げを急がない)」というビジョンも語られたので、米ドル安(= 円高)、米国株高へと直結していないのかもしれません。また、この発言により「利下げを急がなければいけないほどには米国経済は悪くない」という、安心感も株主に与えたのかもしれません。
また、FOMCと同時期に開催されている、日銀の会合。明日 12:00には方針が発表になります。現状、「さらなる追加利上げをするタイミングではない」という意見が濃厚のようで、今回は利上げ発表はない模様。これも円安へと向かう重力となっていそうです。
日銀 植田総裁の視点で考えれば… 米国が利下げしたら円高になるかと思いきや、円安になったことを受けて、日本の利上げチャンスとも捉えられそうですが… w
日本の動向を考えてみると、今朝の「円安&株高」のトレンドが一時的なものであり、近いうちに「円高&株安」トレンドへと変わる予感がしておりますが。
まあ、そうなるまでは、株の追加購入は控えておこうと思います。
私は、今朝「大幅な円高&日本企業の株安」を想定していただけに、ちょっと拍子抜けした感じではございますw 。買い増しチャンスと思っていたんですけどね(汗
現場からは以上です!
コメントを残す