米国労働省が10月4日、9月の雇用統計を発表しました。米国雇用統計は市場に大きな影響を及ぼす数字なので、注目が集まる中、結果が予想を大きく上回り、話題となっております。非農業部門雇用者数は、前月比25万4,000人増で、予想の14万人増を大幅に上回り、過去半年間で最大の伸び。失業率は、4.2%の予想に対し、4.1%と改善。平均時給は前年比4.0%上昇し、予想の3.8%を上回りました。
しかも、7月・8月の雇用者も上方修正されました。
7月:8.9万人増 → 14.4万人増
8月:14.2万人増 → 15.9万人増
7月・8月・9月で、約18万人も上振れしたことになります。
この雇用統計の改善により、FRB(米連邦準備理事会)が年内に大幅利下げを実施する可能性は極めて小さくなったと言えるでしょう。この雇用統計発表前までは、0.5%利下げの可能性も高いと思われていましたから、急転換です。年内は0.25%利下げでしょうね。
これを受けて、為替(ドル円)も敏感に反応。一時149円台まで円安が進行し、その後も148円台中盤で推移しています。
また、日経平均株価も上昇し、39,000円台中盤まで上げています。つい先日までは円高・株安へと進行していたので、大転換ですよね。この要因としては、石破総理の利上げを急がない発言も大いに影響していると思われます。
最近は、週末を迎えるたびに”月曜日はブラックマンデー?”と思わせるような動きがありましたが、今週末は久しぶりに安心できる雰囲気。
ところで、今回の米国雇用統計について。選挙前ということもあり、良く見せようという思惑も働いているような気がしますが、果たして今後はいかに… 注目していきたいと思います。
また、日本でも、同様な背景もあるように感じます。石破総理が利上げに慎重さを見せたり、投資大国への意欲を見せたりしているのも、今が選挙前ということもすくなからず影響しているのではないでしょうか?
日産自動車の想定為替レートが意外と的確なのでは?
それにしても、今年は目まぐるしい動きがありますね〜、夏までは極端な円安が心配され、その後、一気に円高へと向かって、また最近、円安へと。
円高に転じ始めた頃は、日産自動車が想定為替レートを1ドル155円に設定していたことがたたかれましたが、今、円安へと戻っていることを見ると、”意外と適正なのでは?”とも思えてきます。
ご参考までに、自動車系輸出系銘柄の想定為替レートを下記にて掲載。
豊田自動織機 148円
トヨタ自動車 145円
デンソー 145円
アイシン 145円
ニデック 145円
スズキ 145円
マツダ 143円
三菱自動車 142円
SUBARU 142円
ホンダ 140円
ヤマハ発動機 140円
アドバネクス 140円
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