円高転換!日本の自動車会社の株価は暴落

トヨタ自動車の前場での株価推移

先週の金曜日(8月23日)、
日本では日銀の植田総裁が、衆参両院で開催された閉会中審査にて慎重な発言をして投資家を安心させました。一方、その日の夜(日本時間)に米国で開催されたジャクソンホール会議にて、FRBのパウエル議長が「主要政策金利を引き下げる」旨を発言。穏やかだった為替(ドル円)が動き始めました。日米の金利差が埋まっていくことが見えてきたため、ドル安円高へと大きく転じ始めたのです。

今後、米国は利下げ路線、日本は利上げ路線に向かっていくことは容易に想定できるので、日米金利差はますます埋まっていくことでしょう。今まで極端な円安モードでしたが、これを機に株価も大きく変化しそうです。

今まで円安の恩恵を受けてきた業種として、真っ先に思い浮かぶのが、トヨタや日産のような自動車産業輸出関連株のため、海外に販売して得られる対価を日本円に換算した金額が高くなるわけですあから有利だったのです。これが円高に振れた途端に、日本円換算金額が減るわけですから、逆風です。早速、自動車産業の株価は下落し始めており、影響の強さを実感させられます。

▼トヨタ自動車の本日前場での株価推移
トヨタ自動車の前場での株価推移

▼日産自動車の本日前場での株価推移
日産自動車の本日前場での株価推移

なお、日産は今期の為替想定を155円で考えており、現状円高が進んで143円台までいっていることを考えると、大きく”想定外”の域へと突入してしまっている状態です。つい先日まで160円を超える円安でしたから、その流れがずっと続くと思ってしまっていたのでしょうね。。これは日産の目論見が甘すぎたと言わざるを得ませんし、業績予想も下方修正する場面が出てきそうです。日本企業の株価は、円安で実際の価値にゲタを履いて底上げされていたような状態だったため、ゲタが外されたこれからは、実際の価値に近づいていくことになると思われます。

この先も自動車産業には逆風が吹き付けると思いますが、日本を代表する企業でもあり、このような中でも是非奮起してほしいところです。

現場からは以上です!

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